2004/11/18

独自ドメインの取得と非固定IPによる運用

このサイトは 非固定IP + Dyndnsのサブドメイン で運用していましたが、 独自ドメインを取得することにしました。
独自ドメインを取得するメリットは、レンタルサーバーでWEBサイトを運営している方には いろいろあるようで、

  • レンタルサーバーを変更するときに移転が容易
  • SEO対策になる
等があげられますが、自分でサーバーを運営している方には、URLが思い通りになるぐらいしかメリットは なさそうです。私にはそれだけでも十分魅力的なので、独自ドメインの取得に踏み切りました。

独自ドメインの取得及び運用は、これまでお世話になってきた DynDns.orgのサービスを 引き続き利用する事にしました。特に格安と言うわけでもないですが、これまで無料でサービスを利用させてもらいましたし、 安定していると言う評判も耳にしました。

独自ドメインの取得

前述しましたが、私はDynDnsで独自ドメインを取得しました。またDNSを委託するために Custom DNSサービスを利用しました。ドメイン取得とCustom DNSサービスの利用にかかる 費用は 1年間で$36.5 でした。

独自ドメインを取得するためには次の情報が必要です。
  • 名前
  • 組織
  • 住所
  • 郵便番号
  • 電話番号
  • メールアドレス
  • クレジットカードの情報
ドメインの登録
ドメインを登録する

ddclientのインストールと設定

非固定IPの通信環境では何時IPアドレスが変更されるかわかりません。 サーバーを運営するためには、もしIPアドレスが変更された場合、変更後のIPアドレスで DynDns.orgの設定を変更する必要があります。
この作業を自動的に行ってくれるのが ddclient で、デフォルトでは300秒毎に 実際のIPアドレスとDynDns.orgに設定されているIPアドレスを比較、更新してくれます。

ddclientをインストールします。
emerge -uv ddclient
インストールされたddclientのバージョンは 3.6.2 でした。
サンプルを基に設定ファイルを作成します。
$ cp /etc/ddclient/sample-etc_ddclient.conf /etc/ddclient/ddclient.conf
設定ファイルの主な内容は以下の通りです。
# 300秒毎にチェックします
daemon=300                                      

# syslog でログを残します
syslog=yes                                      

# 更新情報を root 宛てにメールします。
mail=root                             

# PIDファイルを指定します。
pid=/var/run/ddclient.pid                       

# ルーターを使用している場合に指定します。
# グローバルIPで更新を行うようにします。
use=web 

# ログインユーザー名を指定します。
login=xxxxxxxxxxx

# パスワードを指定します。
password=yyyyyyyyyyy


# ダイナミックDNSの設定
server=members.dyndns.org,             \
protocol=dyndns2                       \
#更新を行うホスト名を指定する。複数ある場合はコンマで区切って指定する
hoge.homedns.org,tma2002.homedns.org


# カスタムDNSの設定
custom=yes                             \
server=members.dyndns.org,             \
protocol=dyndns2                       \
gside.org

上記のように複数のダイナミックDNSを運用している場合や、ダイナミックDNSとカスタムDNS を混在させて運用している場合も、一緒に設定できます。

設定ファイルのアクセス権を設定します。
$ chmod 600 /etc/ddclient/ddclient.conf
以下のコマンドで正しくIPアドレスの更新が行われるかを確認します。
$ ddclient -daemon=0 -debug -verbose -noquiet

正しく更新される場合は、実行結果の最後の部分に "SUCCESS: updating gside.org: good:" 等と表示されます。

ddclientを起動します。またマシン起動時に自動的に起動するようにします。
# ddclientの起動
$ /etc/init.d/ddclient start

# マシン起動時にddclientを起動
$ rc-update add ddclient default