2004/10/19

VNC のインストールと基本設定

coLinuxを用いてX Windows Systemのアプリケーションを使用したい場合があると思います。 現在のところ、coLinux をコンソールだけではなく X Window System で利用する 場合は、X Windows Systemと、VNC等のリモートコントロールシステムを導入する必要があります。

VNCサーバーのインストールと基本設定

coLinuxを立ち上げ、X Window System をインストールします。
$ emerge -uv xfree
インストールされた xfree のバージョンは 4.3.0-r7 でした。
xf86configコマンド等を用いて、Xの設定を行ってください。
次にVNCサーバーをインストールします。
$ emerge -uv tightvnc
インストールされたtightvnc のバージョンは 1.2.9-r1 でした。
以下のコマンドでVNCサーバーを起動します。
$ vncserver -geometry "1024x768" -depth 16
Password:
Verify:
Would you like to enter a view-only password (y/n)? 
初回起動時はパスワードが2回聞かれるので、入力してください。
また上記のように、パスワード入力後に "Would you like ...." と質問されます。
これは、画面操作は行わず、画面の閲覧のみの時に入力するパスワードを設定するかどうか、質問しています。
作成したい場合は、質問に 'y' を入力し、パスワードをしてください。

VNC Viewer のインストール

VNC Viewerをダウンロードします。
http://www.realvnc.com/download-free.htmlから vnc-4.0-x86_win32_viewer.exe
をダウンロードします。
ダウンロードしたVNC Viewerを実行すると、以下の画面が現れます。
VNC Viwer起動画面
VNC Viwer起動画面

例では、coLinuxのIPアドレスを192.168.1.1としています。
また、ポート番号は 5900 + (ディスプレイ番号) となります。ディスプレイ番号は vncserverの起動時に表示されます。
$ vncserver -geometry "1024x768" -depth 16
xauth: (argv):1:  bad display name "colinux:1" in "add" command

New 'X' desktop is colinux:1

Starting applications specified in /home/takeshi/.vnc/xstartup
Log file is /home/takeshi/.vnc/colinux:1.log
上記vncserverの起動例では、ディスプレイ番号は '1' となります。
よって、接続先は 192.168.1.1:5901 となります。
接続に成功するとパスワード入力画面が現れます。vncserver初回起動時に設定した パスワードを入力してください。
VNC Viwerパスワード入力画面
VNC Viwerパスワード入力画面

パスワード入力後は下のようなtwmの画面が現れます。
VNC Viwer twm
VNC Viwer twm

VNCサーバーを停止する場合は、起動時のディスプレイ番号を指定し、停止します。
以下の例ではディスプレイ番号が 1 のvncserver を停止しています。
$ vncserver -kill :1

私はKDEを使いたかったので、KDEをインストール後、ログインユーザーのホームディレクトリにある  .vnc/xstartup を以下の様に編集しました。
#!/bin/sh

xrdb $HOME/.Xresources
xsetroot -solid grey
xterm -geometry 80x24+10+10 -ls -title "$VNCDESKTOP Desktop" &
#twm &

#KDEを起動
startkde &
VNCサーバーを起動し、VNC Viewerで接続すると、下のようなKDEの画面が現れます。
VNC Viwer twm
VNC Viwer KDE
Index
VNC のインストールと基本設定
xinetdによるVNCの起動