2004/11/06

Courier-Imapのインストールと基本設定

メールクライアントでメールを読むためには、メールボックスへのアクセスを提供する ソフトウェアが必要です。それがIMAPサーバーやPOPサーバーと言われる物です。
IMAPとPOPの違いは以下の2点が大きいでしょう。

  • IMAPはサーバー上でメールを管理する
  • POPはクライアントにメールをダウンロードして管理する

この事から、POPサーバーではメールをダウンロードしたPCでしかそのメールを見る事が できず、対してIMAPサーバーではどのPCでも同じメールを見る事ができます。

また、サーバーのメールボックスの形式も考慮する必要があります。
メールボックスの形式としては mbox形式とmaildir形式があります。
mbox形式はメールボックスを1ファイルとして管理するため、ファイルサイズが大きくなったり 複数のアクセスがある場合のロック処理について問題が発生しやすくなってしまいます。
これに対しmaildir形式では1つのメールを1ファイルとして扱う事で上記問題をクリアしています。

以上の事から、maildir形式に対応したIMAPサーバー、Courier-Imapを採用しました。

Courier-Imapサーバーのインストール

Courier-Imapをインストールします。
$ emerge  net-mail/courier-imap

ユーザーのホームディレクトリで、メールディレクトリを作成します。
$ maildirmake .maildir

以下のコマンドで、デーモンを起動します。
$ /etc/init.d/courier-imapd start

Telnetによる動作確認

telnetで接続確認を行います。
ユーザーを tma パスワードを hoge とすると
# telnet localhost 143
Trying 127.0.0.1...
Connected to localhost.
Escape character is '^]'.
* OK [CAPABILITY IMAP4rev1 UIDPLUS CHILDREN NAMESPACE THREAD=ORDEREDSUBJECT 
THREAD=REFERENCES SORT QUOTA IDLE ACL ACL2=UNION STARTTLS] Courier-IMAP ready. 
Copyright 1998-2004 Double Precision, Inc.  See COPYING for distribution information.
1 login tma hoge
1 OK LOGIN Ok.
起動時にcourier-imapが自動的に立ち上がるようにしておきます。
rc-update add courier-imapd default

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Postfixのインストールと基本設定
PostfixへのSMTP-AUTHの導入
Courier-Imapのインストールと基本設定